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「第20回 照姫まつり」〜伝説のお姫様・後編〜 [日記・雑感]

いよいよ、照姫まつりのメインであります「照姫行列」です。
この照姫行列は、絢爛豪華な衣装を身にまとったヒロイン・照姫を主役とする
時代行列一行(総勢約100名)が石神井公園ボート池の野外ステージから
商店街〜石神井公園駅前〜住宅街などの約2.5キロを、おおよそ2時間を掛けて
街内を一周し、再び野外ステージに戻るというものです。

この照姫行列は、命の尊さと輝きをたたえ、生きることの素晴らしさを表現しています。
誰もがふるさとのぬくもりを胸に抱き、心のふれあいにより、笑顔に満ちた生活を
送れるようにという願いが込められているのだそうです。





「照姫行列」



 Every day I listen to my heart
 ひとりじゃない
 深い胸の奥で つながっている



 果てしない時を越えて 輝く星が
 出会えた奇跡 教えてくれる



 Every day I listen to my heart
 ひとりじゃない
 この宇宙の御胸に 抱いだかれて



 私のこの両手で 何ができるの?
 痛みに触れさせて そっと目を閉じて



 夢を失うよりも 悲しいことは
 自分を信じてあげられないこと



 愛を学ぶために 孤独があるなら
 意味のないことなど 起こりはしない



 心の静寂に 耳を澄まして



 私を呼んだなら どこへでも行くわ
 あなたのその涙 私のものに



 今は自分を 抱きしめて
 命のぬくもり 感じて




 私たちは誰も ひとりじゃない
 ありのままでずっと 愛されてる



 望むように生きて 輝く未来を
 いつまでも歌うわ あなたのために 

 平原綾香「Jupiter」より




野外ステージに照姫行列が帰ってきました。これから帰還式が始まります。

この日の人出は、なんと最終的には12万人にも及ぶ、過去最高のものになったのでした。
その関係で15時過ぎに到着の予定が、30分も遅れてしまったようです。

主催者からの挨拶の後に、照姫様から世界平和を訴える最後のメッセージがありました。

そして、サプライズとして豊島泰経役の田辺靖雄さんと奥方役の九重佑三子さん夫妻から
新曲のデュエット「いっしょ」を披露してくれました。
歌い終わった後、「入り口のところで1,000円で販売しておりますのでよろしく。」と
ちゃっかり宣伝しておりました(笑)。

最後に八丈太鼓演奏でフィナーレを迎えました。




石神井公園内の三宝寺池のすぐ近くに豊島泰経を弔ったという「殿塚」と照姫を弔った
とされる「姫塚」があります。

前編でも述べたとおり、太田道灌の攻撃により石神井城は落城し、城主・豊島泰経は
黄金の鞍を乗せた白馬にまたがって三宝寺池に飛び込みますが、泰経の二女の照姫も
父の死を悲しみ、その後を追って入水してしまいます。
武将であり、歌人でもある太田道灌はこの出来事を憐れみ、照姫の亡骸を弔って
「姫塚」を築いたという説があります。

その姫塚のそばに立つ老松に登ると、池の底に泰経とともに沈んだ黄金の鞍が燦然と
輝いているのが見えると云われています。この松の木は照日の松と呼ばれます。


上の写真は三宝寺池のほとりにある石神井城跡です。
歴史の重みを感じる場所です。
この後に広い城跡があるのですが、鉄製の囲いがしてあり今は中に入ることはできません。

悲劇のヒロインである「照姫」は、本当に実在したのか、本当に三宝寺池に
身を投じたのかは定かではないそうで、あくまでも伝説上のお話ではあります。

しかし...私としてはどうしてもこの500年以上も前に起こった悲劇のヒロインの出来事を、
歴史のロマンとして感じずにはいられないのです...。
そして、石神井の自然を愛する一市民として、住民の憩いの場、癒しの場である
緑豊かな三宝寺池のこの伝説を、そして自然を大事にしていきたい...。
そう思い続けていこうと思っています。

時代は今、戦国の世でも起きなかったような、悲惨な事件・事故が多発しています。
そういえば先週、先々週と、今までには有り得ないような背筋が凍りそうな
悲惨な事件がいくつかありましたよね...。
照姫がもし...現代にタイムスリップしたら、いったいどう思うでしょうね。
「人間は相も変わらずおろかな生き物...。」そう思うかもしれません...。

日本の、いや世界の平和を、照姫様は天国で今も願っているような気がします。


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コメント 24

マッタ

私も好きな「Jupiter」で入るとは、心憎い演出ですね。
出だしは、照姫マニア的綺麗なアップ写真で、ありがとうございますw。
そして、私も馴染みのある風景をバックに行列の数々・・・
そして、最後のコメントとラスト2枚の写真、「三宝寺池」と「照姫の微笑」は本当にすばらしいです。感激しました。
by マッタ (2007-05-27 21:14) 

京男

こんばんは。
記事をありがとうございました。
行列をする方々と観る方々の熱気が写真から伝わります。
いやな事件が多いのでこういうメッセージは大事ですね。
いのちの尊さを少しでも多くの人が感じてくれるといいな。
by 京男 (2007-05-27 21:31) 

美しい写真とJupiterがベストコンビネーションですね!
メッセージは重く、深く考えさせられますが。。。
by (2007-05-27 23:21) 

朝のソナタ

>takagakiさん
初めまして、ようこそ私のブログへ。
nice!ありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-05-29 01:29) 

朝のソナタ

>jirorinさん
nice!ありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-05-29 01:30) 

朝のソナタ

「Jupiter」はとても好きな曲で、この記事で使いたかったんですよ。
えっ〜照姫マニアではないですよ〜!(笑)
でも綺麗と言っていただけるのはとてもうれしい事です。
賑やかなボート池の方と違って、三宝寺池は今も静寂で歴史の重みを
感じる場所ですよね。
三宝寺池といえば、もうすぐ睡蓮が綺麗に咲く季節になります。
四季を通して美しい石神井公園の自然を、お互い大事にして
いきましょうね。
お越し頂きありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-05-29 01:36) 

朝のソナタ

>けやきさん
nice!ありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-05-29 01:37) 

朝のソナタ

>京男さん
実はこの記事はブログに絶対載せたいと思っていました。
やっぱり私の地元の一大イベントですし、イベントの主旨が
すばらしいですから。
最近かなりいやな事件が多発してますよね。
ほんとに背筋が凍り付く勢いですよ。
昨日も命の尊さを問いたくなる出来事が起きました。
命の尊さ、生きることのすばらしさを表現しているこの照姫まつりが
これからもずっと続いていくといいなと思っています。
お越し頂きありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-05-29 01:37) 

朝のソナタ

>いけ麵さん
やっぱり「Jupiter」にして良かったなぁ〜。
「果てしない時を越えて 輝く星が 出会えた奇跡 教えてくれる」と
「今は自分を 抱きしめて 命のぬくもり 感じて」という所の歌詞が
このお祭りの主旨に合っている気がしたんです。
お越し頂きありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-05-29 01:39) 

朝のソナタ

>binpakuさん
nice!ありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-05-29 01:39) 

ミカチ

照姫様、綺麗な方ですね。
by ミカチ (2007-06-01 18:41) 

moco-moco

自転車で行ける範囲にこんな祭りがあったとは・・・
石神井にも今度お出かけしてみようと思います☆
by moco-moco (2007-06-03 23:59) 

masugi

照姫様、素敵に撮られていますね。
きっとご本人も喜ばれるような写りですね♪
by masugi (2007-06-05 01:22) 

ラブ

本当、相田翔子さんに、ちょっと似てらっしゃいますね。
でも長時間、笑顔、笑顔で手を振って、大変ですね。
照姫様も、ソナタさんも、お疲れ様です。
by ラブ (2007-06-05 18:23) 

ハイマン

姫に惚れました^^
by ハイマン (2007-06-09 19:34) 

朝のソナタ

>ミカチさん
ほんとに綺麗な方でしたよ。
写真撮っていてとても楽しかったです。
お越し頂きありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-06-10 14:00) 

朝のソナタ

>mocoさん
是非是非、石神井公園へお越し下さい。
とっても気持ちの良いところですよ。
お越し頂きありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-06-10 14:09) 

朝のソナタ

>諄諄さん
nice!ありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-06-10 14:10) 

朝のソナタ

>masugiさん
ありがとうございます。
照姫様も喜んでくれてますかね〜。そうだとうれしいです。
お越し頂きありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-06-10 14:13) 

朝のソナタ

>ラブさん
この日はちょっと暑かったので、2時間ずっと笑顔で手を振るのは
結構大変だったと思いますよ。ほんとにご苦労様でしたという感じですね。
私も正直、ちょっと疲れました(笑)。
お越し頂きありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-06-10 14:17) 

朝のソナタ

>ハイマンさん
惚れちゃいましたか...今どきめずらしく純粋な雰囲気の方ですもんね。
私ももっと若ければ確実に惚れてるかもしれませんね(笑)。
でもさすがにもう、おっさんなので...(笑)。
お越し頂きありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-06-10 14:29) 

朝のソナタ

>yujimさん
nice!ありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-07-13 00:11) 

朝のソナタ

>Rangerさん
nice!ありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-08-20 23:30) 

朝のソナタ

>Ranranさん
nice!ありがとうございます。
by 朝のソナタ (2007-08-20 23:31) 

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