秋の京都一人旅2010その5　勝林院・実光院・宝泉院の紅葉：ちょっと気分転換しよう。：So-net blog

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秋の京都一人旅2010その5　勝林院・実光院・宝泉院の紅葉　[旅行] [編集]

こんばんは、朝のソナタです。

しかし毎日寒〜いですね！しかも雨が少ないので乾燥しまくり。
みなさん風邪には気をつけてくださいね。

さてさて秋の京都一人旅のつづきですよ。

前回の記事で、大原三千院に行きましたがその後に、すぐ近くにある
勝林院と実光院と宝泉院に行きました。

まずは三千院から津川を渡ってすぐの所にある実光院からです。

実光院はこの後に行く勝林院の僧坊の一つとして創建されました。
1919年（大正8年）に他の2カ所の僧房と併合して隣の大原稜より移転しました。

ここの寺院の庭園は歩いて拝観できるのが良いところ。
庭園に行くときにサンダルを貸してくれます。

この庭園を歩いて拝観していてとても驚いたのは、なんと桜が咲いていたこと。
この桜は「不断桜」といって11月頃に満開になり、春にもまた咲くという
とても珍しい桜なんです。

桜と紅葉のコラボレーション。両方楽しめるなんて、ちょっと不思議ですね。

恒例のお抹茶です。お抹茶を頂きながら庭園を眺めていると本当に落ち着きます。
夕方近くで人もちょっと少なかったからでしょうか。
たぶんここには団体客はあまり来ないのでしょうね。まさに京都散策で静かに
佇むにはいいところです。

でも時間的に陽がしずみそうな感じになってきたのであんまりゆっくりしても
いられません。次の目的地の勝林院に向かいました。

勝林院は大原三千院の北にある天台宗の寺院です。
本尊は阿弥陀如来。法然上人二十五霊跡第21番礼所。

ここは寂源法師が1013年（長和2年）に創建したお寺で、天台声明の根本道場です。
ちなみに声明（しょうみょう）とは日本の伝統音楽の一つで、僧が経文を朗唱する
声楽の事です。日本音楽の源流とも言われているそうです。

呂律が回らないという表現がありますよね。
単調の呂曲・長調の律曲からなる声明から派生したものだそうで、大原の二つの川
（呂川と律川）にこの名を冠していることからも、この地が声明の本拠であることが
わかるのだそうです。

1186年（文治2年）には顕真と法然との宗論、いわゆる大原問答がこの寺で
行われたのだそうです。

この寺の紅葉も本当に見事で、もう素晴らしいくらいに真っ赤で地面に落ちている
紅葉がまた圧巻でした。

その後、もう暗くなり始めていましたが、勝林院の隣にある宝泉院に向かいました。

宝泉院は実光院と同じく勝林院の僧坊です。
1012年に創建されたそうです。

こちらの庭園には樹齢700年の「五葉の松」があり、京都市指定の天然記念物に
指定されているそうです。
その五葉の松の写真は残念ながらもう外が暗くて上手く撮れませんでした。
でも本当に迫力のある立派な松の木でしたよ。

それと竹林がすごく綺麗でした（これも暗くて上手く撮れませんでしたので
写真はありません）。

実光院と同じくここも団体客はあまり来なさそうな感じの静かな佇まいで、
とても落ち着きます。のんびりするには良い所ですね。

そしてこの日三回目のお抹茶とお菓子を。

庭園を眺めながらのお抹茶はやっぱり落ち着くなぁ〜。

大原散策は日が暮れてしまったのでこれでおしまいです。
宝泉院には今度はもうちょっと明るい時間に来ようと思いました。

＊おまけ＊

この日の夕食は、初日に行った「侘家古暦堂」の姉妹店の「侘家洛中亭」に
行きました。場所は「侘家古暦堂」と同じ先斗町にあります。